男性の薄毛の大多数は、「男性型脱毛症」といわれ、遺伝的要因と男性ホルモンの作用が原因となります。
女性の薄毛も約半分ほどはこの男性型脱毛症と言われています。女性は更年期を迎えると、男性ホルモンの作用が強まり、反対に女性ホルモンの分泌が減少してしまうためです。男性は頭頂部や前頭部の抜け毛が増えるパターンが多いですが、女性は頭頂部を中心として、比較的広い範囲で頭髪が薄くなるパターンが多いです。
また、女性特有の脱毛症として「慢性休止期脱毛症」というものがあります。これは原因が分かっておらず、男性ホルモンとは関係がありません。

発毛と脱毛には、毛母細胞が活発に分裂を繰り返し頭髪が成長を続ける①「成長期」毛母細胞の分裂が急速に衰える②「退行期」毛の成長が完全にとまり、自然と髪が抜けていく③「休止期」の期間を繰り返しながら、新しい髪へと生え変わります。
男性型脱毛症では、通常3～7年の周期である①成長期の期間が短くなることにより薄毛が進行していきますが、慢性休止期脱毛症では通常3か月程度の周期である③休止期の期間が長くなり、新しい毛が生えてことにより薄毛が進行すると言われています。